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乙女ゲー「薄桜鬼」は男でも楽しめる?実際にプレイした感想を述べる

2023年7月27日レビューゲーム

PS3の乙女ゲームの名作「薄桜鬼 巡想録」をプレイした。
男の僕が遊んでも面白いゲームだった。
シナリオ・キャラについて感想を述べていく。
薄桜鬼のネタバレまみれなので未プレイの人はプレイしてから読んでほしい。

薄桜鬼をプレイしたきっかけ

妻からめっちゃおすすめされたのでプレイしてみた。
人生で初めて乙女ゲームをプレイしたが、普通に面白かった。
男の僕から見て違和感のある描写がほとんどなかったのが素晴らしい。

シナリオごとの感想

沖田総司ルート

南雲薫の存在が目立つ

他のルートにはほとんど出て来ない南雲薫が大活躍するルート。
千鶴に対する執着・憎悪が素晴らしく悪役として輝いていた。
絶対千鶴いじめるマンなのに、他のルートでは何で出てこなかったんだろう?

沖田の殺す発言

序盤からからかうように千鶴に対し「殺す」発言をする沖田。
人命が懸かっている状況で軽々と「殺す」言うので正直ちょっとうざいと思った。
4章でも近藤さんの死を聞いて暴れまわる沖田を千鶴が止めようとすると、
「生意気なことを言っていると殺す」と発言。

引用:BLEACH

僕の心の中の愛染様が嘲笑するのを感じた。
何でこんな「殺す」発言するキャラにしたんだろう?って疑問を抱いた。

その疑問が解消されたのが7章。
千鶴の本当の願いを叶えたい沖田は
「もしも君が全て諦めて願いを放り出すつもりなら僕が君を殺してあげるよ」
と文字通りの殺し文句を言う。
これまでの殺すと違った、優しい殺す発言。
沖田が千鶴に惚れていることを明確に表現した素晴らしい「殺す」発言だった。
この展開をやりたかったから「殺す」発言を多用していたのか!
シナリオライターの優秀さに思わず拍手した。

沖田ルートの終わり方について

千鶴が羅刹化したのは沖田ルートだけのはず。
千鶴と沖田二人で雪村本家の土地で療養するエンド。
雪村の土地の水は変若水を清めてくれるので、
日中でも活動しやすくなるらしい。
遺伝情報を書き換えるレベルで肉体が変異しているのに水で調子良くなるのか……。
ここだけ妙にご都合主義を感じた。
羅刹化は西洋の鬼、すなわち吸血鬼っぽくなる現象。
むしろ聖水でダメージ入りそうな感じがするが。

原田左之助ルート

原田左之助はモテそう

男の僕から見ても原田左之助はモテるだろうなと感じた。
千鶴に対する適度な気の使い方が素晴らしい。

3章にて千鶴を引き渡せと言われた原田左之助
「こいつを渡して生きるぐらいならお前らを道連れに果ててやるよ」
と啖呵を切る。
あらやだ、イケメン。
男の僕でもちょっとキュンとしたので、女性ならたまらないと思う。

作中で明確に「肌を重ねた」と表現されたのは原田左之助ルートだけだったはず。
エンディングで子供を作ったのも原田左之助ルートだけ。
羅刹化せず人間のままエンディングを迎えたのも原田左之助のみ。
そう考えると一番原田左之助が家庭的でまっとうなのかもしれない。

不知火、いいヤツ

原田ルートのラスボスになるのかと思ったら共闘してくれてびっくり。

原田ルートの終わり方について

子供作って幸せ全開なエンド。
千鶴・左之助のどちらも幸せそうで素敵なエンドだった。

藤堂平助ルート

山南さんが大活躍するルート

山南さんがお千ちゃんに羅刹の血を飲ませ、支配しようとしていたのが印象的。
羅刹として強化していくと吸血鬼的な能力が生えるのかもしれない。
平助ルートのラスボスも努めた山南さん。
最後の最後で人間時代に動かなかった腕のせいで敗北し、
人間性を捨てきれていなかったことが描写されるのが好き。

お千ちゃん、めっちゃいい娘

お千ちゃんが
「自分が風間の子供を生むから千鶴は見逃せ」
と言ってくれたおかげで鬼の追跡がなくなる。
めっちゃいい娘。
むしろお千ちゃんを攻略したい。
スイッチで発売された最新の薄桜鬼を確認したが、
お千ちゃんは攻略対象になっていなかった、残念。

平助、いい意味で強くない

平助以外の攻略キャラは精神が頑強なせいか、
千鶴に頼る描写が少ない。
平助は本当に千鶴が必要なのが伝わってくるのが良い。
千鶴のためにもう少し生きてみるか、と決意するシーンは実に良かった。

平助ルートの終わり方

沖田ルートと同じく雪村の土地でゆったり暮らすエンド。
もうちょい差別化図ってほしかった。

斎藤一ルート

クールなキャラの内面の葛藤って良いよね

血生臭い剣技だけが人生の証明だった斎藤一。
その剣技を認めてくれた新選組という居場所が時代の変遷により消滅していく。
武士としてどう生きればいいか葛藤し藻掻く姿が良かった。
千鶴が支えたくなる気持ちも理解できる。

終盤の盛り上がりが良い

仲間たちが各自奮闘し、最終的に集結して皆でラスボスと戦う。
という王道RPG的な展開が良かった。

斎藤ルートの終わり方

下の名前で呼ばないと反応しない斎藤くんお茶目。

土方歳三ルート

井上さんの死に様

千鶴を逃がすために討ち死にした井上さんの死に様が見事だった。
直前に娘がいたら千鶴くらいの年齢だ、という会話をしていたので余計に心にくる。

名シーン「金打を打つ」

お互い生き延びて再会することを誓約し、
刀を打ち合わるシーンが素晴らしかった。

土方の弱音

近藤さんが投降した後、
生き延びてしまった土方が
「近藤さんよ、あんた、俺に厄介ごとばっかり押し付けてくれやがるよな……」
と声を震わせるシーンで泣いた。
鬼の副長が弱音を吐くシーンなんてずるい。泣くしかないじゃん……。

薄桜鬼

風間が羅刹になった土方に付けた鬼名が「薄桜鬼」
まさかそういう形でタイトル回収するとは思っていなかったので驚いた。
タイトル回収してるし、シナリオ量やたら多いし、
土方ルートだけめっちゃ優遇されている。

江戸の女には頭が上がらない土方

江戸の女には逆らえない、と土方が苦笑するシーンが良い。

土方ルートの終わり方

絶対土方さん死ぬと思っていたのに生き残っていて驚いた。
でも、ハッピーエンドで良かった。

風間千景ルート

風間くん意外といいヤツ

最後まで千鶴の旅に付き合ってくれた風間くん律儀でいいヤツだった。

短すぎ

おまけルートのせいか愛を育む前にエンディングを迎えてしまい残念だった。
もっとがっつり風間くんを攻略したかった……。

推しルート

一番おもしろかったのは土方ルート。
タイトル回収しているルートだし、制作側が一番力を入れたことが推測できる。
新選組が終わるまでを体験でき、プレイした後に新選組が好きになる。
良きシナリオだった。

システムの感想

既読スキップ機能がいまいち

読んだシナリオをさっさと飛ばして選択肢まで飛びたいのに、
既読スキップがもっさりしていて中々たどり着けない。
最新作ではもうちょい速くなっていることを期待したい。

謎のバグ

土方ルートをクリアしたのに、土方関係の選択肢が何故か既読にならないバグがあった。
おかげで風間ルートに入る時に読んだシナリオなのにスキップできなくて面倒だった。

絵の感想

攻略キャラ

男の僕から見ても攻略キャラはイケメンに見える。
特に西装になったキャラ達がマジイケメン。
女子が薄桜鬼に沼っていくのもちょっと理解できる気がする。

おじさんが綺麗すぎ

井上さんや雪村綱道の立ち絵が綺麗すぎて違和感すごかった。
とはいえすぐ慣れた。
二周目くらいから全く気にならなくなった。

ちょっとした疑問

沖田ルート以外の薫くん

沖田ルートでは千鶴達の動きを読んで先回りしたり、
千鶴に対する嫌がらせに固執していた薫くん。
他のルートで全然登場しない。
原田ルートでは異国に旅立ってしまったから追えないのは分かる。
でも、平助ルートなら最終的に雪村家の土地にいるから薫くんが襲撃してきそうなものだが……。
他ルートで薫くんが何をしていたのかちょっと気になる。

まとめ

薄桜鬼は男の僕がプレイしても普通に楽しめた。
乙女ゲームに興味がある人は是非プレイしてみてください。

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Posted by raishin