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「EVE burst error」の魅力的なキャラクターと素晴らしいストーリーを語る:感想まとめ

2023年7月27日レビューeve,ゲーム

ネタバレなし感想

上質なサスペンス。
1995年に書かれた作品だが、今の時代でも通用する面白さ。
名作は時が経っても色褪せない。
後半は時間が経つのを忘れるくらい熱中してしまった。
謎が気になってプレイを止めることができなくなってしまうので、
ある程度まとまった時間を用意することを推奨したい。

探偵ものが好きな人は是非購入してみてほしい。
「EVE rebirth terror」の中に「EVE burst error」が含まれているので、
プレイしたい人は「EVE rebirth terror」を買えば良い。

プレイしたバージョン

「EVE rebirth terror」の中に含まれる「EVE burst error」をプレイした。
ゲームメニューの「過去の捜査資料」から「EVE burst error」をプレイすることができる。

ここから先はネタバレ全開でいくので、
未プレイ者は是非プレイしてから読んで下さい。

シナリオ感想

絵画探し

小次郎がディーブから依頼される「絵画探し」
絵画があっさり見つかる展開にびっくりした。
後半まで見つかることはないんだろうなあ……。
と予想していただけに衝撃的だった。
予想外の展開をしてくれる作品は最高。

テラーの正体

真弥子の中のエルディア国王がテラーとして殺人を繰り返していた。
流石に全く想像していない犯人だった。
僕は中盤以降プリンが犯人だと思っていたので、
シナリオライターの誘導にまんまと引っかかってしまったのだろう。

テラーの正体はちょっと唐突感もあった。

終盤の盛り上がり

トリスタン号乗船あたりからはもう読むのを止められなかった。
先が気になりすぎて一気にクライマックスまでプレイしてしまった。
作中の謎がどんどん解明されていき、
結末まで収束していく感じがたまらなかった。

お気に入りのシーン

弥生さん大混乱シーン

真弥子が小次郎と結婚することを宣言した時の弥生さんのテンパっりぷりが好き。
クールだけど、打たれ弱い、男心をくすがる良いヒロインだった。

桂木源三郎の最期

ずっと余裕を見せていた源三郎の「死にたくない」という慟哭。
「弥生に一目会いたかった」、という親としての感情に共感し涙腺をやられた。

キャラごとの感想

天城 小次郎

モテまくり主人公。
本妻っぽい弥生がいるのに色んな女を魅了していく悪いやつ。
女性をキスで黙らせるのは源三郎と同じ。
妙な所で師弟を感じさせる。

経緯的に弥生を大事にしなきゃいけないのに、
他の女に現をぬかすのは個人的にはあまり好きじゃない。
責任とって弥生を幸せにすべき。

法条 まりな

エリートな経歴なのにツッコミどころがある行動を取る。
真弥子の護衛中にプールで遊ぼうとしたのは流石にいかがなものか。

過去にスパイと恋人になって情報も抜き取られているし、
正直そこまで優秀な感じがしなかった。

情が深い良きお姉さんキャラ。

御堂 真弥子

体はプリンのクローン。
記憶はアクアの幼少期を埋め込まれたもの。
エルディア国王の精神が同居している。
不憫な設定を詰め込まれたキャラ。

王位継承権を持っているのがプリンしかいなかったとはいえ、
エルディア国王はあえて女性の体に自分を移そうとした。
TS願望でもあったのだろうか。

いくら王権を維持したいとはいえ、
僕だったら性別変えるのに抵抗がある。

ロス・御堂

CV:若本の時点で有能に思えてしまう不思議。
実際、後半までボロを出すことなく立ち回っていた。

ストールマン・孔が殺された時、
メガネをかけていたので「御堂大使が殺された!?」
と勘違いしたのは僕だけだろうか……。

プリン

年齢が若いキャラなのに、声優さんの声が若くないのが強烈な違和感としてあった。
声に違和感を抱いたせいか、全然思い入れがない。

桂木 弥生

クールだけど、男に依存しがちで、打たれ弱いところもある面倒くさい女。
面倒くさいがとてもカワイイ。
小次郎は他の女の誘惑を振り切って弥生を幸せにして欲しい。

というか源三郎の意向があったにせよ、
桂木探偵事務所を追い込んだのは小次郎なんだから責任とって弥生と一緒に頑張らならきゃ駄目だろ……。
小次郎の無責任さはあまり好きじゃない。

氷室 恭子 推しキャラ

プライドの高い真面目な公僕と思いきや、
物語後半で危ない橋を小次郎と渡る。

キスされて静かになったり、
小次郎の怪我の責任とって一緒にお風呂入ったり、
ちょろカワイイ。

キャラデザ、声、性格、全部推せる。
天城探偵事務所の所員になったので、次回作での活躍に期待したい。

柴田 茜

DVされて二階堂に良いように使われてしまう女。
ディーブに拷問されたり、
二階堂に殴られたり、
かなり不幸なキャラ。

鈴木 源三郎

序盤から出てくる謎の男。
その正体は死んだはずの弥生の父。
物語の骨子にがっつり関わってくるキャラじゃないと想像してたから、
予想外の正体に驚いた。

最期の慟哭するシーンがめちゃくちゃ印象的だった。

グレン

相手の声の判別が終わるまで電話口で一口も喋らないほど慎重という設定。
にも関わらず、ほいほいディーブを信用して始末される。
あまりに行動がお粗末すぎではありませんかね。

最期がアホすぎて、微妙な印象で終わってしまった。

疑問点・考察

酸素ボンベを壊すのはリスキーすぎでは?

真弥子の中のエルディア国王が邪魔なプリンを始末するために酸素ボンベを破壊したと思われる。
かなりリスキーな行動だと感じた。
国王という悪意渦巻く立場にいた人間が「酸素ボンベを一つ壊しても、自分の分はもらえるだろう」
という甘い推測しているのがちょっと微妙に思える。
小次郎やまりなだって自分の命がかかっている状態で真弥子を優先してくれるか怪しいのに……。

アクアのダイイングメッセージ

真弥子の中のエルディア国王がアクアを刺殺した後にあえて残したっぽい?
ダイイングメッセージの「d」を逆さまにすれば「p」。
プリンに罪をなすりつけようとしたのだろうか?

薬の検査結果はシロだったのでは?

真弥子の打っていたインスリン注射はエルディア国王の記憶を維持する薬物だった
と物語後半で判明する。
でもそのインスリン注射はまりなが依頼して鑑識に回され、シロだと判明していたはず。
「インスリン注射ではない特殊な薬物」という結果が出ていたのに、
日本政府の上層部から圧力がかかってシロという結果に改竄されたのだろうか?

真弥子が小次郎を結婚相手に選んだ理由

最後までプレイしても理由が全然わからんかった。
自分の寿命を察して最後に結婚したかった?
それとも父親である御堂の思惑を裏切る行動をしてみたかった?
推測してみたがどれもピンとこなかった。

PSP版だと真弥子が小次郎に恋愛感情を抱いている描写が追加されているらしい。

システムの感想

総当り選択肢が面倒くさい

片っ端らから選択肢を選ばないと先に進めないことが多い。
正直、けっこう面倒くさかった。

ヒントなしだと地獄では?

ヒントなしだとシナリオを先に進めるのが難しいと思う。
一見、関係ない場所に向かうことでフラグが立つことが多すぎる。
こだわりがなければヒント機能はONにしてプレイした方が良い。

既読スキップで演出がスキップされる

既読スキップをONにしていると演出がスキップされる現象が発生した。
例えば、学校で真弥子が攫われそうになる時の「まりなのキックシーン」などがスキップされてしまう。

まとめ

名作として有名なので期待しながらプレイした。
期待を裏切らぬ面白さだった。

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2023年7月27日レビューeve,ゲーム

Posted by raishin