【ネタバレあり】テイルズオブベルセリア 感想

エンターテイメントテイルズ, ベルセリア

数年振りにテイルズオブベルセリアをプレイしたので感想を記していく。

戦闘システム

そこそこテイルズ作品をやってきたが、戦闘システムはベルセリアが一番好み。
戦闘にものっそい爽快感がある。

戦闘開始時にガードチャージしてスタン発生確率を上げる→スタン系の技を初撃にもってきてコンボ開始→ベルベットのブレイクソウルでコンボを繋いで最後に秘術を発動という流れがとても好きだった。

一周目は一度も秘奥義連携を使用しなかったが、二週目で存在に気づき使用したところ病みつきになる。ボス戦は必ず秘奥義連携を使用した。これ有る無しでけっこうボス戦の難易度が変わる。一周目やたらボス戦に苦戦した理由が二週目で分かった……。

おすすめのコンボは円抉➡︎魔王炎撃波➡︎水蛇葬➡︎岩斬滅砕陣。
ガードチャージによって円抉のスタン発生率を上げ切り込む。
魔王炎撃波で正面の範囲攻撃をしてダメージを稼ぐ。
少し距離ができるのを水蛇葬で詰める。
そして岩斬滅砕陣で広範囲に攻撃しここでもスタンを狙っていく。
これにブレイクソウルを組み合わせるのが僕の基本戦術だった。

敵をスタンにさせることでソウルゲージの最大値が増えるので、
とにかくスタンさせることを戦術の中心に置いたほうが良い。

ベルベット

最初は女性主人公ってどうなんだろう?って思っていたのだが、最高に良かった。歴代テイルズ主人公の中で一番好きかもしれない。

OPあたりの素朴な良き村娘時代をきちんと描写することで、後の復讐鬼になったベルベットが映えた。
家事万能の良きお姉ちゃんが弟を殺されてクールビューティーに変貌するのは衝撃的だった。

ベルベットを襲う悲劇は様々なRPGの中でもハードな方だと思う。
・信じていた義兄(下手したら淡い恋心すら抱いていたのかも……)に最愛の弟を殺される
・業魔になり味覚を失う
・姉にそっくりな聖隷を喰らう
・弟が自ら世界のために殺されたことが判明。復讐のために悪事を働いてきたのに復讐自体が見当違いのものであることに気付かされる。

えげつない。実にえげつない。
発狂寸前まで追い込まれるのも已む無しの地獄っぷり。
それでも立ち上げるベルベットは素敵であった。

アルトリウスを殺すために手段を選ばなかったベルベット。
世界を救うために手段を選ばなかったアルトリウス。
ある意味似た者同士なのかもしれないと思った。

旅の途中からライフィセット(聖隷)にだんだん甘くなるベルベットが可愛い。
ブラコン感が隠しきれていないのが人間味あってよかった。
クールな雰囲気と刺々しい発言が多いのに、ふと弱さを見せたり、人の良さが出てしまっているのが魅力を加速させている。
ツン多めだがきちんとデレを見せる素晴らしいバランスを味わえた。

中盤でアバル村の皆が生きている幻術を受け、皆の生存を喜び村娘人格に寄ってしまったベルベットは見ていてキツかった。
2周目ですらアバル村あたりのイベントに入る時は覚悟が必要だった。

ねこにんの里でくしゃみが止まらなくなるベルベットが実に愛らしいので、ちゃんとねこにんの里には寄ろう。

戦闘で使いやすいし、キャラ設定も声も文句なし。最高の主人公だった。

ロクロウ

兄貴を超えたい欲求で業魔化した男。
それなりにえげつない過去持ちのくせに、
お兄ちゃんを倒すことして頭にないので迷ったりしている描写は少ない。

ライフィセットの良き兄貴分の一人。
序盤・中盤まで攻撃力に特化させて、特技しか使わない設定にして使用していた。

一番盛り上げる必要があった最後のシグレ戦が微妙だったのが残念。
一対一でロクロウがシグレに勝つのが見たかったのになぜパーティー戦にしてしまったのだ……。

似た執念を抱くクロガネとの友情の描き方は見事。
ベルセリア はサブキャラの個性が強く、
なおかつ主要人物とがっつり関わってくる。
それが各キャラ達の人格に影響しているのがプレイしながら見て取れる。
上記のような各キャラ達の掘り下げ方が上手だったため、僕はベルセリアの世界に熱中できたのかもしれない。

マギルゥ

パーティーのトリックスター的立ち位置の魔女。
メルキオルの代わりにアルトリウスの影、汚れ役をやる人になるべく育てられたが、その期待に応えられなかった子。
悲劇が起きても折れないベルベットに嫉妬のようなイラつきを見せているシーンは人間的で印象的なシーンだった。

戦闘では基本的に使わなかった。
シナリオ的にライフィセットが影の主人公的な位置にいる。
だから基本的にパーティーに入れておきたい。
ライフィセットは術アタッカー。
マギルゥも術アタッカー。
役割がかぶるのでマギルゥは使わない。
うちのパーティーでは不遇であった。

秘奥義の「光翼天翔くん」がとても好き。
あれはハイセンスでよいものだ……。

アイゼン

生き方が格好いいライフィセットの兄貴分。
アイフリード海賊団の野郎同士の熱い友情シーンが素晴らしい。
「自分の舵は自分で取る」という信念がアイフリード→アイゼン→ライフィセットと受け継がれる様は男心をくすぐる。

一番盛り上げるはずだったアイフリード戦が案外あっさり決着がついてしまい、少しもやった。

序盤、タバサの酒場でロクロウと酒を酌み交わすシーンはテイルズらしからぬ渋さがあるシーンだったのでよく覚えている。

戦闘ではあまり使わなかった。
特技・奥義・術のどれに行動を偏らせればいいか分からず控えに甘んじることが多かった。
ただ技の格好よさが際立っているので使う人は多そう。

エレノア

個人的には真面目ちゃんキャラは好きじゃないので、
正直エレノアも好きになれないと思い込んでいた。
しかーし、この子意外と融通きく真面目キャラなんです。
ヴェスペリアのフレンを思い出した。
彼も真面目系と思わせつつ、下町育ちの柔軟さを持ち合わせたキャラであった。
仲間に入った後、気づいたらずっと戦闘パーティーに組み込んでしまうほどお気に入りのキャラになっていた。

序盤、腹パンを食らった時のエレノアのうめき声がリアルで笑えた。

中盤になるとエレノアとベルベットでライフィセットの取り合いが起きるのが面白かった。エレノアの登場によってベルベットがどんどんライフィセットに甘くなっていくのも素敵であった。微笑ましくなるスキットも多かった。

エレノアはモアナと関わりが多く、
モアナ系のエピソードは心に負担がくるものが多かった。
きついエピソードではあるがエレノアの心の弱さや、
母に対する思いなどが知れて、
プレイヤーはどんどんエレノアが好ましくなる。

お気に入りのキャラだったので、
仲間参入後は常にパーティーに入れていた。
第二秘奥義のロストフォンドライブが好きだった。

ライフィセット

影の主人公。
テイルズオブベルセリア は彼の成長物語でもある。
人形状態の序盤からだんだん意思を持ちはじめる。
アイゼンやロクロウに影響され、
「自分の舵は自分で取る」男の子に成長していく。

ベルベットの絶望を打ち破ったライフィセットの啖呵は素晴らしかった。
まさに名シーンだった。

影の主人公ということもあり、戦闘では常に使用していた。
術だけ使うようにして、
カレイドイグニスやディバインセイバーを連打させるだけで簡単に近接アタッカーのサポートをこなせる。
術に特化させることで育成方針が簡単に決まるのも良い。

アルトリウス

人間味に溢れたラスボス。
一週目はそこまでサブイベントをしなかったせいか思い入れがなく、倒してもあまり感動しなかった。
二週目はがっつりサブイベントをこなし、アルトリウスの足跡を辿ったことで素晴らしいラスボスであることに気づいた。

「アルトリウスの経歴」
先代筆頭対魔士クローディンによって孤児であったアルトリウスは育てられる。
クローディンはロウライネでアルトリウスを庇って死んでしまう。
アルトリウスはクローディンの意思を継いで世界中に「聖隷」「業魔」の存在を伝えて回った。
クローディンは四聖主のうち2柱と契約していたが、クローディン亡き後四聖主は眠りについてしまった。
アルトリウスの努力にも関わらず、人間の聖主に対する信仰が薄まってしまったためである。
絶望したアルトリウスはアバルでやけっぱちになっていたところ、セリカと出会い、癒され夫婦になる。
セリカが殺され、またも絶望したアルトリウスは大好きだった人間たちの心を消す必要がある、と決意し導士として立ち上がる。

「カノヌシと契約して人間の心を消して世界を沈静化する」という結論は正直いい解決策ではないと思った。
でも、サブイベントをこなすと、彼がその結論に至るのもやむなしなのかなと思える。

四聖主への信仰がなくならないように世界中を旅して布教をしている。
つまり、アルトリウスも最初は四聖主と契約して事態を打開しようとしていた。
しかし、うまくいかず絶望が深くなり、アバルでの生活で一旦諦める。
セリカが殺されてやはり人に救いが必要だと吹っ切れる。
残された手段はカノヌシによる沈静化。
完全に人の心を消されると文明が滅びるため、
聖寮によってカノヌシを制御し、
文明を維持しながら人々の純化を目指す。

アルトリウスの行動を上記のように文字にしてまとめると、
筋が通っているように僕は思えた。

最終決戦で倒した後、ラスボスの最後のセリフが「くやしいなあ」。
彼の軌跡を理解した後だと非常に切ない。

一度挫折した男が妻を失ったことをきっかけに、
非情に徹し世界を救おうとしていた。

うん、素晴らしいラスボスですね。

テレサ

可愛い。
声が可愛い。
容姿も可愛い。
仲間にしたかった…。


印象に残ったシーン

序盤のヘラヴィーサの焼き討ちには笑った。
主人公パーティーがしていいことではない。

カノヌシの沈静化が発動した後、
パーシバル王子に事態の打開を依頼される。
「勝手にアルトリウスを倒す」
と言ったベルベットの笑顔が素敵。
ベルベットのテーマがタイミングよく流れてめっちゃ盛り上がる。

氷雪の街 メイルシオにて、
特等対魔士を殺し魂を四聖主に捧げることで、
四聖主を叩き起こそうとする。
出発の時のベルベットのセリフが
「特等対魔士を殺し、世界を混乱の炎で包む」
そしてまたいいタイミングでベルベットのテーマが流れる。
このシーンは最高だった。
というかこのシーンの素晴らしさをみなさまにお伝えするためにこの記事を書いているまである。
絶対にRPGの主人公が言ってはいけない類のセリフをこうも格好良く魅せられるものか。感動した。
ベルベットのテーマのサビが盛り上がるタイミングで来るんですよ。
演出の素晴らしさに鳥肌祭り。
このシーンをもう一回見るためだけに再プレイしてもいい。
https://www.youtube.com/watch?v=dPIw92b84MM
この動画の最後の方に上記で説明したシーンがある。
見て、どうぞ。

ダンジョン・フィールド

クロガネの工房があるヴェスター坑道が長すぎてだるかった。
けっこう迷うし、嫌いなダンジョンだった。

パラミデス神殿のギミックがくっそ面倒だった。
絶対に自力で解きたいって人以外は、
素直に攻略サイトを見るのをおすすめしたい。

地脈から吐き出された後の実験空間ザカリスは強く印象に残っている。
ベルベットが絶望を払拭したこともあって、
新たな始まりを感じさせる。
ワクワクするダンジョンだった。

今作はラストダンジョンがとてもよかった。
テイルズらしく面倒なギミックが多彩ではあるのだが、
敵とエンカウントするとBGMがシームレスで流れるのだ。
BGMがハイパー格好いいこともあり、
テンション高い状態を維持できる。

https://www.youtube.com/watch?v=_OlYl9SkXwY
Youtubeでラストダンジョンを徘徊する動画を見つけたのでご参照ください。

不満点

この物語の先にゼスティリアがあると思うと悲しい。
僕はゼスティリアをプレイしたことはないのだが、
悪評は轟いているので概要は知っている。

アイフリード戦の後のイベントのあっさり感はややもやっている。
もうちょい尺を割いてもよかった気がする。

シグレ戦が1対複数だったことはかなり不満がある。
それではロクロウがシグレを超えたことにはならんでしょ…。
1対1で兄を超えるロクロウを見たかった。

BGM

タイミングよく流れるベルベットのテーマは至高。
https://www.youtube.com/watch?v=3C5VHZK-qeQ
ラストダンジョンのBGMも良い。
https://www.youtube.com/watch?v=X3dpZ4HQr6Q

まとめ

ぜひプレイしてほしいテイルズの名作。
戦闘システム・シナリオ・キャラすべてにおいて満足できる。