意識低い系エンジニアを肯定したい
・エンジニアはやっぱ技術が好きじゃないと駄目だよね。
・休日も勉強?もちろん。常にキャッチアップしていかないと時代についていけないよ?
・勉強というか趣味だよね。プログラム弄るの楽しいじゃん。
・余ったタスクは自分から刈り取るよ。成長したいし、楽しいからね。
意識が高く有能なエンジニアが声高に上記のような意見を発信している。
ブログやQITAなどでアウトプットしているエンジニアは強者が多いため、
僕たちが見る機会の多いエンジニア像は「つよつよエンジニア」のそれだ。
意識が高い正論というマサカリで殴打されると自信を失う。
僕は雑魚なので、ネットサーフィンするたびにちょっとへこむ。
でも、僕たちのような雑魚エンジニアだって必要なはず。
IT業界は人材不足が顕著で、
しかも若い層が皆プログラミングできるようになるとは到底思えない。
エンジニアとして飯が食えている時点でそんな卑下することはないはずだ。
飯を喰うためだけにエンジニアをやっている僕が様々な観点から意識低いエンジニアを肯定・応援してみる。
技術が好きじゃないとエンジニアは辛い論 → そんなことない
技術を楽しめないヤツはエンジニアに向いていない、とよく聞く。
とても嫌いな意見だ。
別にお金目的や職場環境目的でエンジニアを目指しても良いと思う。
そもそも人類のほとんどが自分の仕事をさして好きじゃないだろう。
間口を狭めるような言説はIT業界の人材不足を加速させるので、悪影響が強いと思っている。
エンジニア業界にそこそこの年数いるが、
心から技術が好きで好きでしょうがない人はぶっちゃけ少数派だと思っている。
もちろん、存在はする。
存在はするが、ネットで言われるほど皆技術が好きじゃないと思う。
最先端の会社に集まるエンジニアはそういった傾向があるかもしれない。
しかし、大手企業(Yahoo、サイバー、楽天、NTT、富士通等)あたりに生息するエンジニアが皆技術が好きかというとだいぶ怪しい。
僕が見てきた大手現場でも技術大好きっ子の数はそんな多くなかった。
なので、もし技術に興味がもてない意識低い系エンジニアも安心してほしい。
技術に欠片も興味がなくてもエンジニアとして飯は食っていける。
ちなみに僕は技術に全く興味がない。
自分のキャリアのために勉強・情報収集はするが楽しいとは思わない。
でも、金払いがいいし、将来性も抜群の業界なのでエンジニアは続けるつもりだ。
エンジニアは休日に勉強すべきか? → ほどほどにしとけ
色んな人が仕事終わり・休日に勉強しなきゃ駄目だと発信している。
「成長・キャッチアップしてフルスタックエンジニアにならないと時代についていけないよ?」
みたいな言説も多い。
技術好きなら心ゆくまで没頭すればいいと思う。
でも僕のような技術に興味がない雑魚エンジニアはあまり間に受けないほうが良い。
・仕事が終わってからもコーディング。
・休日もコーディング。
では、あなたはいつ自分の人生を楽しむのか?
家族との触れ合い、友人との談笑なども大事。
プログラミングに生活を染めすぎるとバランスを崩す可能性がある。
プログラミングは辛くならない程度でいい。
毎日レンガを一個積めばいつか砦になる。
そのくらいの感覚をおすすめしたい。
もちろん一時的に死ぬ気で勉強することは否定しない。
技術好きじゃない僕だってフリーランスになるためにそれなりに勉強したこともある。
今だったAnkiを使って資格をちょこちょこ取ったりしている。
でも、技術をやることだけが至高みたいに思わないほうが良い。
あまり思いつめて頑張りすぎると辛くなるから、ほどほどにしよう。
現状が死ぬほど嫌な場合など追い込まれた時だけ頑張ればいい。
勉強しないとキャリアやばくない? → 最低限準備する
仕事終わり・休日にそこまで勉強はしたくないが、
他の人に差をつけられ、キャリアが微妙になるのもちょっと…。
僕も悩みました。
最低限のキャリアのために、下記のような生存戦略を実行しています。
Ankiにより4ヶ月に一個仕事に関係する資格を取得する。
クビになった時に他の現場にすぐ参画できるよう経歴に書ける資格はあったほうがよい。
正社員に戻る時も資格欄が豪華なほうが受かりやすい。
なので資格をできるだけ取得しています。
「資格なんて意味ないよ、実務が大事」
という輩の意見はあんまり気にしないほうがよい。
そもそも実務が抜群じゃないから資格を取るのだし、
人事が採用する時の理由になるので意味がないはずがない。
例えばJavaをやれる人材を採用する時に、
JavaGoldを持っていれば「最低限はできるだろうな」
と評価してもらえる。
その人物を採用した時の下限が担保されるのだから人事は採用に踏み切りやすい。
もしその人物が使えないとしても、
資格に騙されたと言い訳できる。
自分が人事になったつもりで想像してみてほしい。
僕だったら資格欄を評価する。
ちなみにAnkiというツールを使えば通勤時間程度で暗記が可能になり、
さして苦もなく資格が取れる。
ぜひ使ってみてほしい。
詳細な使い方は合格体験記カテゴリーの記事に書いてあるのでご参照いただきたい。
プロセス記述法で理解力・記憶力を増し、仕事してますアピールも行う。
プロセス記述法の詳細は仕事ができるようになるちょっとしたコツ:プロセス記述法。を参照してほしい。
プロセス記述法とは簡単に言えば、
・自分の実装内容
・仮定・推測
・問題点
・エラー内容
・エラーを解消するためにやったことすべて
など全てのプロセスをメモって公開しておく仕事術である。
このメモを公開しておくとあなたが仕事をやったことは明白だし、
どのくらい理解しているのかも判明する。
思考を言語化することにより状況が整理され、理解度が高まる。
数カ月後の記憶を失った自分が見直しても、
最初からプロセスを辿れるから思い出しやすい。
これやり始めてから僕はちょっとだけ有能になった。
雑魚エンジニア → 強化型雑魚エンジニア くらいにはなれたと思う。
意識低い系エンジニアにはぜひ使ってほしい。
本当にAnkiとプロセス記述法だけでなんとかなる?
僕は最近、それ以外やっていない。
でも、現場では戦力になれているし、
フリーランスエンジニアとして普通にやれている。
仮に45歳とかでフリーランスやるのが難しくなっていても、
資格が10個以上あり、様々な現場を渡り歩いていれば死ぬことはないと思う。
もし、この2つの戦略だけで難しいと思ったら記事をリライトします。
今の所、問題ないと思っています。
意識低い系エンジニアであることの代償 → 一流は無理
さして勉強しないでも、ある程度工夫すれば、
フリーランスでそこそこの金額いただける程度にはなれる。
それは僕が証明している。
ある程度資格をとって、実戦経験を踏めば食いっぱぐれることはないだろう。
しかし、技術を楽しめない上に激しい努力ができないエンジニアは未来永劫一級品にはなれない。
それは自覚しないといけない。
エンジニアとして普通に飯を食っていくなら「技術好き」である必要はない。
エンジニアとして頂点を目指す、エースになるなら「技術好きor鬼のような努力」は必須だ。
趣味のように楽しみながらコーディングする奴には絶対に勝てない。
同じ時期に入社したとしてもおぞましいくらい差が生まれる。
意識低いエンジニアでいるなら、
三流エンジニアとして生き抜く覚悟を決める必要がある。
でも、僕はそんな三流エンジニアの方に共感を抱く。
まとめ
技術が好きになれない
勉強をあまりしたくない
そんな意識低い系エンジニアだっていいじゃない。
僕は意識低い系エンジニアだし、意識低い系エンジニアを肯定・応援したい。
ちなみにN=1の超主観的な意見なので、
まったく保証はできません。
戦略の採用は自己責任でお願いします。
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