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漫画「BLOODY MONDAY(ブラッディ・マンデイ)」 感想

2024年2月26日漫画漫画

ネタバレなし感想

対テロ組織が規模感のでかい事件の操作をする。
主人公の藤丸は操作をハッカーとして支援する立ち位置。
警察ものが好きな人は楽しめると思う。
誰が裏切るか分からない状態が多く、
サスペンス的な要素が好きな人にもオススメ。
特にファーストシーズンは全然裏切るやつがわからなくて、
裏切られた時に驚愕した。

以降はネタバレありの感想になるので、
未読の方はご注意ください。

これ以降ネタバレあり

読むのにIT知識が必要か?

主人公がハッカーなのでIT知識がないと楽しめないか?
→IT知識は不要。

僕はエンジニアだが、主人公の藤丸がやってることで理解できることは少なかっった。
多分現実的にやれないこともがっつり含まれていると思う。
フィクションだと思って気楽に楽しめば良いと思います。
麻雀知らなくても咲やアカギを楽しめるのと同じ感覚でブラッディ・マンデイも楽しめるはず。

シーズンごとの感想

無印:シーズン1

無印がぶっちぎりで面白かった。
宝生小百合が敵側なのは本当に驚愕したし、
安斎真子がKだったのも全く気づけなかった。
切迫感のある謎解きに加えて、
誰が味方か敵か分からない疑心暗鬼の雰囲気が実に良い。

シーズン2

水沢響というヒロインが加わったシーズン2。
このヒロインが合わない人も多そう。
ヒロインが絶対裏切ると思ったが、裏切っていなくて驚いた。
シーズン2も面白いが、無印の方が良かった。

ラストシーズン

綺麗に物語を畳んだのは偉い。
ただ、いきなり九条奏音が出てきて、
すぐに物語が収束したので、打ち切り感があった。
個人的には黒幕の動機が微妙すぎて若干萎えた。
やはり無印の面白さは超えられない。

全シーズン通した感想

ちゃんと完結させたのが素晴らしい。
シーズン1は人気があったのも頷ける面白さ。
シーズン1以降もつまらないわけではない。
十分面白いが、シーズン1が良すぎた。

シーズン1を読んだ人はシーズン2・ラストシーズンも読んで、
どう物語に決着がついたのか確認してほしい。

ヒロインレースについて

シーズン1ではあおいからヒロイン臭が漂っていたが、
シーズン2にてヒロインから脱落。
殺伐としたやりとりに忌避感もっていそうだったから仕方ないのかも……。

シーズン2出てきた響がメインヒロインになって、
死亡フラグを立てまくるも生存する。
最終的に生き残ってハッピーエンドになるとはマジで思わなかった。
絶対裏切るか、もしくは藤丸を守るために死ぬと思っていた……。

キャラクターごとの感想

高木藤丸

チートじみたハッカー。
藤丸と同じことができるハッカーは流石に現実に存在してないと思う。
あの技術力があればエンジニアとして一攫千金をいくらでも狙えるんだろうなぁと思いつつ、
その能力よこせと思った。

九条音弥

シーズン1から出ずっぱりで、
藤丸のバックアップとして色々情報を貰える立場、
藤丸の妹と相思相愛にして、
ラスボスの孫。
こんだけ重要な役割のキャラなのに、
なんかちょっとパンチが足りない気がする。
キャラ立ちが弱いような……?

水沢響

シーズン2から出てきて、まさかのメインヒロイン昇格。
敵側の工作員が寝返って主人公陣営の味方になるパターンで、
ここまでハッピーエンドまで持っていったキャラは珍しい気がする。
個人的にキャラデザが好き。

朝田あおい

負けヒロイン。
シーズン2の序盤から出番が消えてしまった。
女子高生としてまともな感性を持っていそうなキャラなので、
周りの過激さ、事態の深刻さについて行けなかったのかもしれない。

安斎真子

シーズン1の黒幕K。
内面の描写が全然されていないので、
えげつない狂信者としか思えない。
もうちょっと動機とかを深掘りしてほしかった。

九条奏音

ラストシーズンでポッと出てきた九条音弥の母。
超重要人物っぽいが、さっくり退場した。
彼女の扱いが微妙なので、打ち切り感が出てしまった。

九条正宗

本作の黒幕。
後述するが動機がかなり微妙。

宝生小百合

シーズン1を輝かせた立役者。
まじで彼女が裏切りものだとは思っていなかった。
宝生小百合が裏切ったシーンが一番インパクトあった。

黒幕の動機についての感想

黒幕の動機が日本を真の独立国家にしたい。
という建前でアメリカに復讐したいというもの。

日本を真の独立国家にする?

総理という立場にあり、政治的手腕もある有能なんだから、
現実的な方法で日本を独立国家にすれば良いのではなかろうか?

日本国民の安全を考えたら、
アメリカ+西欧諸国との同盟は必須。
北朝鮮とか中国から身を守るためには、アメリカの力が絶対に必要。

九条総理の狙い通り、
アメリカをボロボロにしてしまったら、
ロシアとか中国の力が強くなって、
資本主義国家よりも共産主義国家が優位になる可能性がある。
むしろ戦争が近づいて、日本に強烈な不利益をもたらすような気がする……。

で、仮に日本がアメリカから独立したとして、
共産主義勢力を自力だけで跳ね除けるほどの戦力を今現在保有していない。
そんな状態でアメリカを潰しちゃまずいでしょうよ。
政治的にいまいちな一手だと感じた。

ただの復讐

九条総理の動機が結局私怨なのが、なんか肩透かし感を抱く原因かもしれない。

私怨を色んな理屈をこねてカモフラージュして周りの人間を納得させたのが、
「アメリカを金融的に潰す作戦」なんだけど、
アメリカを潰すデメリットが大きすぎない?

九条総理側に着いた人はよく納得したな……?
政治・経済的にあまりに納得しがたい作戦だと僕は感じた。

まとめ

九条総理の動機・行動が納得のいくものではなかった。
それ以外については楽しめた作品。

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Posted by raishin