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【ネタバレあり】我が驍勇にふるえよ天地(ラノベ)感想

レビューラノベ

我が驍勇にふるえよ天地というファンタジー戦記物(ラノベ)を全巻読破したので感想を書いていきます。

我が驍勇にふるえよ天地 あらすじ

凄まじい武力をもつ皇子レオナートが愛した街を敵国の侵攻で失い、
取り戻すために奮闘する話。

我が驍勇にふるえよ天地 よかった所

完結している所

ラノベで完結しているだけで偉い。
しかも戦記物という人気が出たら、いくらでも引き伸ばせるジャンルで完結させたのは素晴らしい。
終わり方も美しく、ちゃんとプロット通りに綺麗に畳んだことが想像できる。

戦記物初心者に優しい

個人的にはがっつり政治面の描写をしてくれる作品は好き。
しかし、戦記物初心者にとって政治面の描写は退屈かもしれない。
この作品は政治面に関してはあっさりめの描写が多い。

我が驍勇にふるえよ天地は話の展開が早く、
どんどん話が進んでいくため読者の飽きがこない所が初心者に嬉しい。

トラーメというキャラが素敵

主人公レオナートに心酔している味方キャラが多い中、
働いた分だけ報奨をちゃんと貰えるから味方しているのがトラーメ。
ビジネスライクに仕えている珍しいキャラ。

このトラーメがめちゃくちゃいいキャラだった。
我が驍勇にふるえよ天地という作品の中で、
ぶっちぎりに推しているのがこのトラーメ。

ごまをすったり、媚びへつらうことを苦にせず、
利がなければ動かないくせに、さりとて主人公を裏切ったりしない。
実に素敵な曲者キャラだった。

是非一読してトラーメの活躍を楽しんでほしい。

終わり方が綺麗

作品の終わり方が綺麗だった。
美しく完結すると読後感が爽快なので嬉しい。

我が驍勇にふるえよ天地 悪かった所

同じ表現を使いすぎ

端倪すべからず、という表現をめちゃくちゃ見た。
作者のお気に入りの表現なのかもしれない。
あまり表現に着目しない僕ですら気になったので、
相当な回数使われていると思う。

味方が強すぎる問題

主人公レオナート:作中最強武力。
指揮官アラン:万能型指揮官。何をさせてもそつなくこなす。
軍師シェーラ:作中最高知力。
軍師レイヴァーン:シェーラ並の軍師。謀略が得意。
斥候ティキ:動物を使った索敵が可能。

これに加えて有力な武将を多く保有している。

特にやばいのが斥候のティキ。
動物と意思疎通できて敵軍の位置を把握できる。というチートじみた能力を持っている。
魔法がない戦記物なので、敵の位置を把握できるだけで強烈なアドバンテージがある。
それだけで勝てるレベルのチート。
正直、主人公陣営が持って良い能力ではない。

主人公レオナートもやばい。
苦戦すらほとんどしないレベルの武力持ち。
ちゃんとラノベタイトル通りに強い。

ただ、レオナートの驍勇が突出しすぎており、
話の展開が読みやすいのは欠点かもしれない。
はいはい、最後はレオナートが突撃or一騎打ちして勝つんでしょ?と思ってしまう

軍師シェーラもあまりに万能すぎる。
作中でほぼ読み負けたことがない女の子。

最強武力・最強知力・チート斥候が揃っており、
さらにきらめく有力武将がいるのだからそら負けないよね。

ここまで戦力が充実した味方陣営は珍しいと思う。

ご都合主義強め

軍師シェーラが18歳の女の子なのに、普通に軍師をやれているのに違和感を抱く。
魔法がないタイプの物語において軍というのは強烈な男社会なわけで、
いくら知力があっても可憐な女の子が軍師として認められるのは相当な苦労が本来必要なはず。
そういったリアリティーさは捨てている作品。

シェーラの知謀によりやることなすことうまくいってしまうのもご都合主義感が否めない。

まとめ

ファンタジー戦記物の入門編として最適と思われるラノベ。
初心者に優しい物語なので、
戦記物に興味がある人は是非読んでみてほしい。

レビューラノベ

Posted by raishin