レイジングループ:キャラごとの感想と完全読本は読むべきか?語る

レビュー

ネタバレなし:レイジングループ完全読本は読むべきか?

かなり細かく設定が記述されている。
プレイ後、疑問を解消するのに最適。

短編小説が2つ載っているが、
休水の能里屋敷で黄泉忌みの宴を行う小説は実に面白かった。
原作とは異なった加護の配役で起こる宴の話なので、
是非読んでみてほしい。

この小説だけで買う価値はあると思う。

ネタバレあり:キャラクターごとの感想

房石陽明

完全読本の中で人物像を語られた後、
「この世でもっとも恐ろしいのは神などではなく、やはりヒトなのかもしれない」
と書かれる男。

まあ原作でも偽名を名乗るわ、
いい感じになった女の子(千枝実)の四肢を切断しようと提案するわ、
サイコなことをやっていたので書かれてもしかたない気がする。

完全読本の短編でも同じ狼陣営の千枝実を蛇のフリをして告発したり、
かなり最低なことをしている。

完全読本の千枝実の人物考察の欄で
「惨劇の記憶を取り戻してしまうと良心の麻痺や殺人嗜好に陥るのが普通。むしろ陽明のほうが異常
と書かれている。
いかに陽明がいかれているか他キャラの人物考察の紙面を割いてでも語られるのに笑った。

完全読本のカメラマン(橋本雄大)の人物考察欄でも
陽明は彼(橋本雄大)を同じタイプと評したが、彼(橋本雄大)は善良なので陽明とは根本的に違う、
と訂正されており笑った。

そのくらいサイコパスな主人公。
千枝実がよく主人公を恐れているが、
そらこんなサイコパスと敵対したくないよね……。

芹沢千枝実

神(正しさ)を視覚的に把握できる能力があるため、
巻き戻りがおきても記憶を保持できてしまい狂ってしまった可哀想な女性。

最終的に神殺しのジンクス能力を手に入れてしまうため、
今後もメンタル弱めなくせに色々巻き込まれそう……。
実際エクストラシナリオでは神がからむ事件に巻き込まれていた。

原作のメインヒロインになるのだが、
快活でチャーミング、しかし、殺人に酔ったりもする。
かなり癖が強いヒロインだと思う。

レイジングループはみんな癖が強いからメインヒロインを務めたが、
普通の作品だったらメインヒロイン張れる属性ではない。

回末李花子

ラスボスにしてポンコツ。
けっこうえぐいことをやらかしているのにチャーミングに思えてしまうのが、
このシナリオの凄い所。

暴露モードでプレイした時、
心から陽明に恋慕している姿が描写される。
黒幕なのに実に可愛らしい。

一度だけ個人的な女としての幸せな夢を味わい(機知ルート)、
自分の気持ちに区切りをつけ土蜘蛛復活に邁進する(暗黒ルート)。

機知ルートのラストではもう少し陽明と夫婦として愛し合ってから巻き戻せばよかったのに……。
アナザーエンドでは陽明と共にラブラブしながら日本を破壊するので、そこで幸せになったと思うことにしよう。

Trueエンド以降は野望を失い駄目女になっていて実に可愛い。
這いつくばって虫のように手足をバタつかせて清乃介に呆れられるシーンは笑えた。

巻島春

暗黒ルートに入るまでは全然好きになれなかった。
でも、暗黒ルートのラストを見たら好きになっちゃう。

憑いているムジナ様が実に可愛らしい。
個人的に声がけっこう好き。

織部泰長

味方だと頼もしく、敵だと手強い有能高校生。

オオカミの時も苦悩しており、
味方の時も皆のために思考している姿は実に好感がもてる。

年上スキーな一面があり、
エクストラシナリオでは馬宮さんにちょっと惹かれている。
めちゃくちゃ年の差あるけど付き合うことになるんだろうか……。

醸田近望

女装などの「キキョ―のフルマイ」をして周囲をかき乱すトリックスター的人物。
個人的にまったく好きになれなかった。

女装が似合っているとも思えないし、
直感型の天才というよく分からない天才なので、
何も共感できなかった。

室匠

めっちゃいい人。
長老達と若者の緩衝材的な人物。

上司にほしいタイプ。
こういう場をうまく回してくれる人が間に入ってくれるだけでプロジェクトは円滑に回る。

しかし、それは平時の話であり、
黄泉忌みの宴のような強烈なリーダーシップが求められるような修羅場には向いてなさそう。

ほんといい人なので幸せになってほしい。

織部かおり

息子のためには鬼神になれる女性。

結婚して嫁いだら旦那は死んでしまい、
妊娠中に休水送りにされ、
カレールーすら満足に使えず、なるべく薄めて使うような極貧生活を味わうことになった。
それでも息子のために頑張っているわけだから実に立派な母である。

室匠と再婚して是非幸せになってもらいたいキャラ

織部義次

刺々しい発言やヤンキーっぽい外見の割に良い子。
母のことを思いやる孝行息子である。

政治ゲームである宴ではほとんど活躍しなかった。

山脇多恵

宴でヘイトを集めることが多かった老婆。
オオカミの時も泰長君の言う通りに立ち回っていただけなので、
あまり主体性を感じない。

主人公が李花子にセクハラしていると勘違いして顔芸をかましている姿が一番インパクトあった。

巻島寛造

ちょっと声優の演技が気になった。
無理やりおじさん声を出そうとして苦しそうな感じがした。
もちろん的外れかもしれないけど、上記の印象を抱いてしまったのは事実。

寡黙だが、心の奥では孫のことを思っているお祖父ちゃん。
暗黒ルートではその思いを主人公に利用され、
暴発してしまった。

能里清乃介

推しキャラ。
レイジングループの男性キャラでは一番好き。

自分の無力を理解して、主導する立場を譲る器がある。
しかも、李花子さん第一主義で初恋の女を庇い続ける素晴らしい男。

駄目女に成り下がり、
百年の恋も冷めるレベルの醜態(ゴキブリのような動きで威嚇)を晒している李花子をそれでも受けいれる。
ほんと幸せになってほしいキャラ。

神経質そうなおっさんキャラをここまで応援したくなったの初めてかもしれない。

狼じじい

作中で最も嫌われているだろうキャラ。
あの李花子ですら愛せないと嫌がっていた。

気持ち悪い上に最悪な悪人。
不愉快としか言いようがないキャラ。

めー子

「すくいのまきば計画」という世界を救える超能力者を育てあげる機関の実験体。
黒山羊というジンクス能力を持っており、李花子の土蜘蛛を没収した。
黒山羊のジンクス能力がどういうものか不明だが、
武力は作中最強クラスかもしれない。
作中でも三車を撃退したような描写があったはず。

出る作品を間違えたのでは?と思うくらいの背景を持った幼女。
正直、このキャラの設定がレイジングループの終盤の評価を悪くしている。

幼女がこれまで明かしてこなかった謎の能力でラスボスの能力を捕食して、
だから主人公たちが勝ちましたってオチはけっこうひどい。

和風ホラーテイスト物語にいきなり能力バトル系設定が入ってきたら混乱する。
原作者いわく前作のキャラをファンサービスのつもりで出演させたらしいが、
逆効果になってしまった悲しい例。

馬宮久子

黄泉ルートでは初っ端死亡。
機知ルートではオオカミ陣営で使い捨てられる。
暗黒ルートだけ一矢報いる展開が用意されている。

あまり宴で活躍したイメージはない。

エクストラシナリオでナイアルラトホテップらしき存在に目を付けられてしまったので、
今後の人生も怪異と関わることが確定してしまった幸が薄い人。

でも、10歳以上年が離れた有能な男(泰長)といい感じの雰囲気になるので、結婚はできそう。

料理もできて、仕事もやっており、常識も弁えている。
あれ、この作品の中で一番いい女なんじゃ……。

橋本雄大

暗黒ルートで超有能であることが判明するカメラマン。
彼がいなければ暗黒ルートは主人公のやりたい放題でオオカミ圧勝になっていたはず。

カメラマンが違う加護を与えられたIFルートが完全読本の短編小説に載っているので是非読んでほしい。

美佐峰美辻

コンビニ店員にして、
羊にして、
ジンクス能力者であり、
主人公の元カノ。


彼女の能力で主人公は巻き戻り後も記憶を保持していた。
めー子と同じく「すくいのまきば計画」の家畜の一人。
夢を操るジンクス能力を持つ。

ジンクス能力あたりの設定が和風伝奇モノとの食い合わせが悪く、
レイジングループは終盤の評価が良くない。
こうなんというかちょっと雑な感じがある……。

序盤中盤があまりに面白く完成度が高かったから、ちょっと落差を感じてしまう。

まとめ

美辻とめー子あたりの設定が実に浮いている。
和風伝奇ホラーに浸っていたら、
いきなりジンクス能力とか能力バトル系用語で頭を殴られたら混乱するよ……。

エクストラシナリオでジンクス能力や「すくいのまきば計画」について触れられるが、
正直別作品でやってほしかった。

と、さんざん文句を行ってみたけど、それでも最高評価を付けるに値する作品。
正直、宴が始まる所まで読んだら先が気になりすぎて最後までやってしまう。
そのくらい魅力的な作品だった。

小説まで手をだすか分からないけど、
読んだらまたレビュー書きます。

レイジングループの感想と攻略メモ

本編の感想はこちらの記事に書いてあります。

レビュー

Posted by raishin