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立つ鳥後を濁さずの嘘:円満退社などする必要なし

2023年10月1日コラム

導入

当記事を読むメリット

退職の仕方のアドバイスを求めてネットを検索すると、
「円満退社」を勧める人がけっこういます。
円満退社は日本の職場文化においてよく推奨される行動の一つです。
しかし、現代のビジネス環境ではその意義や必要性が本当に正しいのでしょうか?

本記事では、「立つ鳥後を濁さず」という考え方の背景やメリットを解説し、
現代の職場において生じる誤解や課題を明らかにします。
さらに円満退社を選ばない場合のアドバイスや考慮点についても触れます。
あなたのキャリアや退社を考える際の選択肢として、
本記事が新たな視点や考え方を提供します。

当記事の結論

特殊なケースを除いて、
円満退社に拘る必要はないと思っています。
辞めたいならさっさと辞めたほうがよいです。

円満退社に対する一般的な認識

退社、特に自発的な退社は、
多くの人々にとってキャリアの中で何度か訪れる節目となる出来事です。
日本の職場文化では、長らく「立つ鳥後を濁さず」という言葉が引き合いに出されることが多いです。
この節ではこの古くからの言葉の意味や、
円満退社が持つメリットについて深く掘り下げていきます。

日本の職場文化における「立つ鳥後を濁さず」

「立つ鳥後を濁さず」とは、
文字通りに解釈すると「飛び立つ鳥が、後に汚れを残さない」という意味になります。
これは人がどこかを去る際、
後に悪い影響や問題を残さないようにという意識を持つべきだという教えです。
特に日本の職場では、退職する際には後のことを思い、
円満に関係を結びつけることが推奨されてきました。
これは日本のコミュニティ重視の文化が背景にあると言われています。

円満退社のメリットとは

円満退社の最大のメリットは、
将来的な人間関係の橋渡しになる点です。
ビジネスの世界では過去の同僚や上司と再び関わる機会が意外と存在すると言われています。
円満退社をすることで、
再びその人々との接点が生まれた際にスムーズな関係を築ける可能性が高まります。

また円満退社は、
自分のプロフェッショナルとしての評価を維持する点でも非常に有効です。
退社の際の態度や対応は、
他の社員や上司からの評価に大きく影響することがあります。
悪い印象を持たれると、
その評価は業界内での評判となり、
新しい仕事を探す際にもハンディとなることがあります。

さらに円満退社を行うことで、
辞めた会社に出戻りしやすくなる、という利点もあります。
次の転職先に馴染めなかった時に帰還できる可能性が高まるのは良いことです。

このように円満退社は多くのメリットを持っていますが、
それが常に最善の選択であるかどうかは怪しいです。

「円満退社」に拘ったほうがよい場合

先に「円満退社」に拘ったほうがよいケースを挙げておきます。
・ 退職する会社から仕事を頂く等、今後も密接に関わる可能性がある場合
・ 社内結婚したケースのように配偶者が退職する会社にいる場合

上記のようなケースだと円満退社を目指したほうがよいと思われます。

退職時にいざこざが発生すると
・仕事を頂けなくなる。
・社内に残った配偶者が辛い思いをする
など、強烈なデメリットがあります。

現代ビジネスの中での「立つ鳥後を濁さず」のデメリット

日本の古くからの格言「立つ鳥後を濁さず」は、
職場を後にする者が悪い影響やトラブルを残さずに去るべきだという意味を持っています。
この考え方は、多くの日本の企業で深く根付いており、
多くのビジネスパーソンが持つ基本的な価値観として受け入れられています。
しかし、現代のビジネス環境においては、
この考え方が必ずしもポジティブな結果をもたらすとは限らず、
いくつかのデメリットが浮上してきています。

経歴や評価への過度な焦点がもたらす悪影響

円満退社を強く意識しすぎることで、
自身の経歴や評価への過度な焦点が生まれることがあります。
具体的には、退社の際に前職での評価が下がることを恐れ、
自らのキャリアや人生の方向性と合わない仕事に留まり続けてしまうリスクがあります。

本当は一ヶ月後に辞めたいのに、
会社からどうしてもと言われて退職のタイミングを半年後に変更した、
なんて話をよく耳にします。
これは長期的なキャリアの展開や成長の妨げとなる可能性があります。

自分の意見や感情を抑えてしまう悪影響

「立つ鳥後を濁さず」の原則に固執するあまり、
自らの意見や感情を正直に表現しづらくなることもあります。
退社の理由や今後のキャリアに対する考え、
企業の問題点や改善すべき点など、
伝えるべき情報や意見が抑えられてしまい、
結果として組織全体の成長や進化が鈍る可能性があります。

また、自らの感情や考えを抑えることは、
心理的なストレスや不満が溜まりやすくなる要因ともなり得ます。
退職を決断するということは、
相当なストレスを既に抱え込んでいるはずです。
その状態でさらなる我慢をすることは心身に大きな悪影響があります。

まとめ

このように、現代ビジネスにおいて「立つ鳥後を濁さず」という古典的な考え方は、
様々なデメリットを伴うことが考えられます。
確かに、職場を後にする際には後悔やトラブルを残さないことは重要ですが、
それを過度に強調することで生じる問題も無視できません。

現代のビジネス環境は、多様性や変動が常となっており、
古典的な考え方だけに固執するのではなく、
柔軟に時代や状況に合わせた行動や判断が求められます。

多少、後を汚してでも迅速に飛び立った方が良いケースは増えているように思えます。

円満退社が不要な理由

退社を迎える際、円満に終わらせることは多くの人にとって理想的なシナリオとされています。
しかし、現代の多様化するビジネスの中では、
必ずしも円満退社が最適とは限りません。
以下、その理由について詳しく解説いたします。

円満退社のメリットが弱い

当記事の最初の方で円満退社のメリットとして、
・過去の同僚や上司と再び関わる機会がある場合にやりやすい
・業界内の悪評が回らない
・辞めた会社に出戻りしやすくなる

等を挙げました。

挙げられたメリットの一覧を見て、
「絶対に円満退社しなきゃ!」と思うほどの強さを感じますか?
僕は全く感じません。
下記でメリットの弱さを指摘します。

・過去の同僚や上司と再び関わる機会がある場合にやりやすい
→かなりのレアケースなので考慮する必要はないです。
 業界が凄まじく狭いなどの特殊事情がある場合のみ考慮してください。

・業界内の悪評が回らない
→業界内にそこまで影響力がある会社は少ないので気にしなくて良いです。

・辞めた会社に出戻りしやすくなる
→戻りたくなるほど素敵な会社ならそもそも辞めてはいけません。

円満退社をするメリットは弱いので固執する必要はありません。

円満退社しなくてもリスクを負わない

円満代謝を勧める方がよく言うのが「リスク」です。
揉めて辞めるとよくない噂が回って転職し辛くなるというのです。
上記の理屈は非常に眉唾だと思ってます。
企業は星の数ほど存在するので、
退職する会社の連中が死ぬほど努力して悪評をばら撒いたとしても影響力は微々たるものです。

よっぽど狭い業界で、
かつ退職する会社の連中の影響力が甚大でなければリスクなどないに等しいでしょう。
しかも現在は人手不足です。
供給が足りていない現状において「噂話」だけで人材を切ることはないと思われます。

基本的に転職しようとしているあなたを詰ませるほどのリスクは存在しません。

円満退社で得するのは会社側

退社の際、往々にして会社の評価や人間関係を損なわないようにと考えることは、
実は会社側にとって有利となる場面が多いです。
円満退社のプレッシャーがあると、
従業員は会社のために自らの意見や立場を犠牲にすることが求められる場合があります。
これは、個人のキャリアや成長を制約する可能性が高くなります。

具体的に円満退社に固執すると下記のようなリスクを抱えます。
・会社のことを考えたら、本来使える有給が使えない。
・会社のことを考えたら、退職時期を会社の都合の良いタイミングに調整する必要がある。
・会社のことを考えたら、膨大な引き継ぎ作業を消化する必要がある。

こんな不利を抱えるくらいなら、
円満退社を諦めてしまった方が良いです。

身内の具体例

例を挙げます。
僕の父は何度も転職をしている人です。
どの会社を辞める場合も彼は円満退社を心掛けていました。
義理堅い性格なので、退職する会社から
「引き継ぎあるから半年先までいてくれ」
「引き継ぎのために有給の消化はしないでほしい」

みたいな会社都合の依頼を全て受諾していました。
会社の都合を丸呑みしたせいか確かに円満に辞めることができました。

「その後いいことあった?」
僕の質問に父は首を横に振りました。
退職後、退職した会社から何かしてもらったことはないそうです。
それどころか円満に退職したのに、
「身勝手な奴」と酷評されたり、
他の人のミスが父のミスにすり替わったり……。

会社は辞める人間がその後どうなろうと知ったことではないのです。
もちろん素晴らしい企業は違うのでしょうが、
そんな素敵な企業だったらそもそも退職しません。

ちなみに僕は退職時に会社都合の依頼を全て断っています。
「引き継ぎがあるから二ヶ月後までいてもらわないと困る」
→私は困りません。最低限の引き継ぎをしたら有給を消化させて頂きます。

「今抜けられると会社に損害が出る。最悪、損害賠償までいくがよいか?」
→お好きにどうぞ。裁判も受けてたちますよ。

上記のように強気で断っても、その後何の問題もありませんでした。
在籍するのに嫌気が差している会社は、
相手の都合など考えずにさっさと辞めましょう。

まとめ

円満退社は会社側にメリットがあります。
労働者にはあまりメリットがありません。
なので「円満退社」を勧められても固執してはいけません。

「立つ鳥後を濁さず」と言いますが、
仮にうんちまみれにして去ったとしても特にあなたにデメリットはありません。
頭に来たら糞まみれにして退職するほうが逆にスカッとして気持ち良いかもしれません。

円満退社は一つの選択肢に過ぎない

個人の価値観や状況を大切にすることの重要性

退社の際の形式や態度、
それに伴う結果は人それぞれ異なります。
重要なのは、自分自身の価値観や状況をしっかりと理解し、
その上での選択を行うことです。

一般的に円満退社が良いとされているかもしれませんが、
それが全ての人にとってベストな選択とは限りません。
むしろ円満退社に固執することは悪影響があります。
自分のキャリアや人生における目標、
現在の状況や将来の展望をしっかりと考慮した上で、
最も適切な退社の形を選ぶことが大切です。

また、退社の選択をする際は、
短期的な感情や一時的な状況だけでなく、
中長期的な視点での判断が求められます。
そのため、十分な情報収集やアドバイスを受けることも忘れてはいけません。

幸運の女神には前髪しかない

「幸運の女神には前髪しかない」
古代ギリシアのことわざで、
「チャンスは訪れたそのときに掴まなければならない」という意味で使われます。

円満退社に拘ったせいでせっかくのチャンスを失うことがあります。
円満退社にはさほどメリットがなく、
円満退社しなくてもリスクは小さいので、
必要があれば、
チャンスを掴むために「円満退社」という無難な選択肢を破棄しましょう。

円満退社に拘らなければ退職の方法が増える

円満退社が常識とされている日本の職場文化では、
退職の方法についての選択肢が限られているように感じられることもあります。
しかし、円満退社に拘らなければ、退職の方法が増えます。
本章では、その中でも特に注目されている2つの方法について詳しくご紹介します。

退職代行サービスを使う

近年、退職を代行してくれるサービスが増えてきました。
これは従業員が直接会社に退職の意向を伝えることなく、
退職代行サービスがその手続きや連絡を代わりに行ってくれるものです。

具体的には、退職の意志を代行サービスに伝えると、
そのサービスが従業員の代わりに会社に退職の申し入れを行い、
必要な手続きを進めてくれます。

このサービスのメリットとしては、
直接の人間関係のトラブルを避けつつ、
スムーズに退職手続きを進めることができる点が挙げられます。
特に上司や人事部とのコミュニケーションが苦手な方や、
感情的な対立を避けたい方にとって、
有効な選択肢となるでしょう。

ばっくれる

「ばっくれる」とは、
予告なしにまたは突然の退職を選ぶ方法を指します。
この方法は、一般的には職場や社会的なルールから見て推奨されるものではありませんが、
絶対的な緊急性や自身の精神的な健康を守るための選択として、
一部の人々が選ぶことがあります。

この方法のメリットは、
迅速に現状からの脱却ができる点にあります。
特に職場のハラスメントや過度なストレス、
精神的なダメージを感じている場合、
自身の健康や安全を最優先に考える必要があります。
そのような状況では、
速やかに現場を離れることが、
最良の選択となることも考えられます。

基本的には退職代行サービスなどを使った方が無難です。
ばっくれるのは最後の手段です。
あくまで緊急避難的な手段として意識しましょう。

まとめ

円満退社は一応メリットがある選択肢です。
かつては狭い社会の中で生活の糧を得る必要があったので「正しい選択肢」だったのでしょう。
しかし、現代のキャリア形成においては、
そこまで固執すべき価値観ではありません。
無理に追い求めるのは辞めましょう。

基本的に、円満退社は不要です。
円満退社にこだわったせいで辛い思いをしている友人たちを多く見てきました。
もっと軽い気持ちで退職すべきです。

ちなみに退職の仕方は下記サイトがめちゃくちゃ参考になります。
退職を決意した方は是非覗いてみてください。
退職完全マニュアル

2023年10月1日コラム

Posted by raishin